「転倒について」��

大谷道明
【転倒による介護状態への移行】
上の図を見てみましょう。
筋力や運動神経の低下から転倒して骨折などのケガを負ってしまい、回復後、また転倒してしまうかもしれないという恐れから、身体の機能的には歩くことが可能でも歩こうとしなくなる、一人で移動することへの躊躇などから要介護状態に陥ってしまうことがあります。
これを「転倒後症候群」と言います。

 
転倒後症候群
転倒後骨折に至らなくとも、また転倒してしまうのではといった不安感が増強して、外出や活動が消極的になってしまいます。結果的に、下肢の筋力低下につながり、要介護状態を生んでしまいます。

転倒経験がある場合は、転倒時の状況を把握することが防止策になります。
〇何時(when) 〇どこで(where) 
〇何をしている時(what)   〇どのように(how)

時間や場所、何をしている時、何をしようとした時など、転倒した状況をきちんと把握できると次回からの対応がしやすくなります。
 
【転倒評価】
転倒しやすいかどうかの簡単なチェックリスト、タイムアップゴーテスト、ながら力テスト、指輪っかテストなどがあります。
簡易版転倒リスク評価
あるものにチェックしてください はい いいえ スコア
過去1年に転んだことがありますか?
はい(5) いいえ(0) 5点
背中が丸くなってきた
はい(2) いいえ(0) 2点
歩く速度が遅くなってきた
はい(2) いいえ(0) 2点
杖を使っている
はい(2) いいえ(0) 2点
毎日5種類以上の薬を飲んでいる
はい(2) いいえ(0) 2点
合計点  点
※合計点6点以上は「要注意」
 
Timed up and go test(TUG):タイムアップゴーテスト
椅子から立ち上がり、3m先のコーンをターンして椅子に座るまでの時間を計測する。
 
11秒以上
転倒のリスクが予測される
30秒以上
起居動作や日常生活活動に介助を要す
 
Stops walking when talking(二重課題)
歩行中に話しかけると立ち止まってしまう現象のことで、立ち止まってしまう場合、6ヶ月以内に転倒してしまう可能性が高いと言われています。
Lingin-Olssom(1997)
 
「ながら力」チェック
○歩きながら話をしている時に、つい立ち止まってしまう。
○スーパーを歩きながら献立を考えることができない。
○テレビを見ながら皿洗いをしていると、いつの間にか皿洗いの手が止まってしまう。
 
指輪っかテスト
両手の親指と人差し指で輪っかを作ってそれがふくらはぎの一番太い部分と比べる方法です。
両手で作った輪っかがふくらはぎよりも極端に大きい場合には筋肉の量が少ないということになります。
筋力低下の能性
 
両手の親指と人差し指で輪っかを作ってそれがふくらはぎの一番太い部分と比べる方法です。
両手で作った輪っかがふくらはぎよりも極端に大きい場合には筋肉の量が少ないということになります。

転倒予防のためにも、毎日の生活でできる運動があります。
時間がある時に取り入れながら、無理せず取り組んでみてください。
             

1 2 3 4
Kindle なるほど!知って安心 介護に活かせる

ページトップへ