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第二回「おむつは自立支援の福祉用具」
八木大志
【はじめに】
今回はおむつメーカーのリブドゥコーポレーション様から
おむつのイラストや写真をお借りして具体的におむつの種類の説明をさせて頂きます。
第2回目はおむつは自立支援の福祉用具のお話させて頂きます。
【おむつの役割とは】
尿や便が漏れると自分の皮膚だけではなく、周りの環境にも排泄物が付着してしまいます。 おむつを履くことで排泄物をおむつ内に限定して周囲の衛生環境を保ちながら、社会に参加することができます。 おむつは杖や車いすなどと同じく自立を支援する福祉用具です。排泄物が周囲に漏れないようにするだけではなく、その先のより快適な生活を考えて選定することが重要です。
【おむつの種類】
おむつには様々な種類があり、基本的なものとして以下の種類が挙げられます。
使用者の状態に合わせて選定します。
�� パンツ型紙おむつ
�� テープ型紙おむつ
�� 尿とりパッド
�� 軽失禁パッド
�� 軟便用パッド類
【パンツ型紙おむつについて】
パンツ型紙おむつにはいろいろな種類があります。
よく見かける丈の短いタイプや丈の少し長いタイプ、白以外のパンツ型紙おむつもあります。
カラーバリエーションとしてはベージュ、ピンク、ブルーがあります。
深履きでウエスト周囲のゴムがしっかりと尿の重みを支える構造になっています。
普通の下着のように着脱できますので、トイレでの排泄にも適しています。
スリムなタイプから長時間タイプまで様々な吸収量があります。
【テープ型紙おむつについて】
テープ型紙おむつは主にベッド上で排泄する方を対象とします。ズボンを完全に脱がずに履き替えることができますのでベッド上での履き替えに適しています。立位での履き替えは難しいため、パンツ型紙おむつと違ってトイレでの排泄には適していません。テープ型紙おむつではポータブルトイレの排泄も困難になります。ポータブルトイレやトイレで排泄できる可能性があるのであればパンツ型紙おむつを選定します。テープ型紙おむつを選定するのは慎重になる必要があります。図のリフレのスマートフィットはうす型吸収体で股下にしっかりとフィットする構造になっています。
【パッドについて】
パッドには様々な種類があります。主に軽失禁パッド、尿とりパッド、軟便用パッドです。
軽失禁パッドはごく少量の尿漏れ用です。尿とりパッドは吸収量のバリエーションが豊富にあります。しかし、吸収量が多いパッドを使用すれば漏れないわけでありません。ズレやヨレ、排尿時の姿勢によっても漏れやすい状況になります。吸収量だけではなく総合的に評価して漏れている原因を考えるのが大切です。軟便用のパッドもあります。少し値段は割高ですが尿とりパッドより軟便が表面で拡がりにくい構造になっています。
【おむつの吸収量の表記について】
店頭用のおむつには表記のガイドラインがあり、1回の排尿量を150ml※として排尿何回分と表記されています。例えば5回と表記されていれば750mlとなります。その方の尿量を実際に測って、その尿量に対応しているパッドを選定します。病院施設用にはガイドラインがありませんので、表記方法が統一されていません。メーカーに確認が必要です。
※ごく一部で120mlもあります。
【おむつ選びはサイズが重要】
サイズが大きいと隙間ができて排泄物が漏れる原因になります。小さすぎても締め付けが強くなるので、履いている時に違和感が強くなります。その違和感からパンツ型紙おむつをズラすことも考えられます。そうなるとズレた隙間から尿が漏れる可能性があります。
その人の体型だけに合わせるのではなく、履き心地にも目を向けることが大切です。
サイズ選びのポイント
パンツ型紙おむつ:
ウエストサイズ
で選定
ウエストサイズでとは『おへその高さ』または『おへその少し上』です。
※目視でウエストのサイズを正確に測ることはできません。
しっかりとメジャーを使用して測ることが重要です。
テープ型紙おむつ:
ヒップサイズ
で選定
ヒップサイズとは『臀部の一番広い部分』の周径です。
図)サイズ選びのポイント おむつ情報局
【おむつの選定の注意点】
不適切なおむつの選定は皮膚トラブルに繋がることもあります。
おむつ内に排泄すると尿や便が皮膚に接触します。排泄物の化学的な刺激やおむつ内の高温多湿の環境は皮膚に負担があります。
特にパッドの重ね付けが問題となっています。テープ型紙おむつの中に業務用の都合や過度な漏れ防止の工夫で、パッドを2枚以上入れていることがあります。
パッドの重ね付けは皮膚トラブルだけではなく、動きを制限する可能性もあります。
また経済的な負担も増えてしまいます。おむつの選定には多職種の様々な視点の知識が必要です。多職種でしっかりと相談しながら選定することが大切です。
【今回のまとめ】
おむつを履くことで尿や便が漏れる状態でも周囲の衛生環境を保ち、社会に参加することができます。おむつは自立支援の福祉用具です。そして、おむつは肌のデリケートゾーンに一番近い福祉用具です。漏れやニオイ、皮膚トラブルなどを可能な限り軽減して、快適に履くためにはおむつの特徴を知る必要があります。
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